ササ

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ササ(笹)はタケに似た小型の植物。実際にはその大きさは様々なので、両者の区別がつきにくい場合もあり、日常用語としては明確な区別をせず用いる場合もある。植物学上は一応の区別があり、それは以下のようなものである。

目次

[編集] 分類学上の扱い

笹

ササは単子葉植物イネ科タケ亜科(タケ科とすることもある)に属する植物である。この群には大きく三つの植物がある。タケ・ササ・バンブーであり、茎や葉の構造は互いによく似ている。その違いは以下の通り。

  1. バンブーは地下茎が横に伸びず、立ちとなる。大型になり、熱帯域に多い。
  2. タケは地下茎が横に伸び、茎は当初は鞘に包まれるが、成長するとその基部からはずれて茎が裸になる。
  3. ササはタケと同じく地下茎が横に伸びるが、茎を包む鞘が剥がれず、枯れるまで残る。

一般にササはタケより小さいが、一部には逆転する例もあり、オカメザサはごく小さなタケ、メダケは大きくなるササである。

[編集] 生育環境

地下に匍匐茎を伸ばし、密集した群落を作る。一面に生えた場合、これを笹原という。

笹のよく生える条件として、日本ではいくつかのパターンがある。一つはパイオニア植物として振る舞う場合である。よく河川周辺や道ばたなどにネザサ類が出現する。これは、草刈りや川の氾濫などによる不定期な攪乱に強いためである。また、寒冷地では森林の伐採あとが笹原になる例がよくある。

もう一つはブナ林の下生えで、日本のブナ林では林床でササ類が優占する例が多い。その種は地域によって異なり、太平洋側ではスズタケ、日本海側ではチシマザサの場合が多い。

[編集] 分類

非常に多くの種がある。日本のタケ類のほとんどが中国渡来であるのに比べ、ササ類は土着の種が多く、しかも地方変異が多い。


[編集] 文化面

欧米ではササ(sasa)と呼ばれるように、日本的な植物と認知されている。