腰パン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

腰パン(こしパン)とは、ズボンパンツを通常より低い位置で穿くファッション腰穿き(または腰履き)ともよばれる。若年男性が主な流行域で、学校の制服またはジーンズなどの私服で行われることが多い。オーバーサイズのズボンを腰骨より3cm~4cm下げて穿くのが一般的だが、中にはジャストフィットサイズのズボンでやる者もいる。さらに下げて穿く場合、尻パン、ケツパン、腿(もも)パン、膝(ひざ)パンなどとも呼ばれる。

股上の浅いモデル(ローライズパンツ)の穿きこなしとは明白に異なるスタイルである。

目次

[編集] 由来、歴史

英語ではsagger(sagは垂れ下がったという意味)と呼ばれ、元々は、ニュースクールのヒップホップ系ファッションだった。その始まりには諸説有るが、その一つに囚人服は、たいてい大きめの物が用意されており、ベルトの着用が許されていなかったため、自然とずり落ちてきた、ヒップホップは抑圧されたアフリカ系やヒスパニック系の文化であり、社会への反骨と受刑者への羨望、あるいは実体験から腰パンファッションが生まれたとする説があるが、実際は貧困から成長後も着用できる大きなサイズの服を買い与えたところから定着した。

一部のヒップホップ系ファッション、サーファースケーターの間では1990年代前半からされていたが、1990年代後半に男子中高校生の間で制服の着こなしとして大流行した。関東から全国へ広がり、茶髪ピアスミニスカートルーズソックスと並び、校則違反のファッションとして学校を悩ませる社会問題となった。

2005年あたりから、ウエストが2重になっているダブルウエストパンツや、また上の長いサルエルパンツも登場している。若者の間だけでなく、小学生やファッションに関心のある中高年の層にも広がっている。[要出典]

また、近年では女性においても学校指定ジャージ、スウェットなどで腰パンしている者も多く見受けられるようになり、男性に限ったものではなくなってきている。

[編集] 着こなし

ゆったり感を出すファッションになるため、上衣もオーバーサイズをあわせることが多い。

ズボンからはみ出すトランクスボクサーパンツは他人から見えることを前提に着用する。一方で、シャツを長めにしたり、ズボンの中に入れたりして下着を見せないファッションもある。下着と同じく、ベルトも見えやすくなるために意識される。

普通より下げて穿くため、ズボンの裾はそのままにして穿くとひきずることになり、路面で磨耗する(裾ボロとよばれる)。ダメージ感を好むものは、あえて裾を引きずってボロボロにする。一方で、これを好まないものは、安全ピンなどでとめて裾をだぼつかせる。裾が地面につかないほど足りないということはきわめて稀である。足もとにボリュームをもたせたファッションという点ではルーズソックスとも似ている。

ズボンのシルエットは、初期では太くルーズのものを穿く傾向があったが、最近では細身も用いられる。

後ろのポケットが大きいズボンは、普通にはいても下がって見えるように作られており、日本では、グッドシャーロット、BUSTED、Mcfly、RIZEなどパンク系のバンドやそれらのファンも好む。また、スノーボードのウェアの着方にも見られる。

[編集] 制服

腰パンは制服での着こなしにおいて、ズボンの下げ幅に幅はあるものの、一般的にみられる[要出典]。学生服・ブレザーどちらにおいてもなされている。腰パンの仕方としてはベルトをしない、または幅広のベルトで尻に締めたり、あるいは最初から少し大きめのズボンを購入し着用する。一般的に成長期にあるため、適正なサイズより大きめのものを購入することも多いことも腰パンを許容するひとつの要因である。[要出典]また、ズボンのホックを留めず、ファスナーや幅の広いベルトでズボンを支える場合もある。

全国的に学生の腰パンはみられ、[要出典]モラトリアムファッションされる。

[編集] 心理

腰パンをするものは、ルーズソックスが女性の美しくない脚線をごまかす働きもあったのと同様に、「足が短い」という欠点を強調することによってフォローしている。[要出典] 服装の乱れ#服装の乱れにいたる生徒の心理も参照のこと

[編集] 腰パンへの批判

腰パンはルーズな印象を与え、茶髪などと並んで服装の乱れとして問題視する声もある。下着が見え、汚いとされる。特に、制服の場合は規範意識を巡っても批判される。


[編集] 腰パンファッションの有名人

[編集] その他

  • アメリカでは多くの学区において腰パンは禁止されている。バージニア州議会は2005年2月に腰パンを違法とする条例を制定しようとしたが失敗している。2007年6月、ルイジアナ州デルキャンブレでは下着を見せるようなズボンの着用が条例で禁止された。
  • 世界的にみて若者の腰パン率は高く、[要出典]北アメリカ・ヨーロッパ・日本だけでなく、中国・韓国・台湾など東アジア各国でも定着している。[要出典]

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク